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導入事例
- 全館対象のトライアル施策で開業時に匹敵する高い販促効果を実現
- 「KITTE大阪」が「tance promo」を活用した販促施策を本格展開へ

関西エリアの玄関口である巨大ターミナルJR大阪駅。その目の前に新たなランドマークとして2024年7月に誕生したのが、「KITTE大阪」です。ハイブランドのブティックから楽しいアンテナショップ、大阪のみならず日本全国のグルメが味わえるレストランエリアなど119店舗が入る複合商業施設で、販売促進施策の一環として「tance promo」をご導入いただきました。今回は、トライアル導入から本格導入に至った経緯や背景とその効果について、JPビルマネジメント株式会社のKITTE大阪 アカウントマネージャー 多田春樹様、販促担当 主任 長瀬杏子様、おなじく販促担当 主任 藤野良太様にお話をお伺いしました。
販売促進施策の課題だった「オペレーションの効率化」
- まずは、「KITTE大阪」の施設概要について教えてください。
- 多田様:「KITTE大阪」は、2024年7月31日にオープンした複合商業施設で、日本郵便が展開する「KITTE」ブランドの商業施設としては、東京(丸の内)、福岡、名古屋に続いて4施設目となります。KITTEというブランドは、元々郵便局として利用していた敷地を商業施設やオフィスビルとして再開発することを目的に展開しているプロジェクトで、この「KITTE大阪」も元々は大阪中央郵便局として長年親しまれてきた場所に誕生しました。施設のなかには大阪中央郵便局の古い外壁を移設した場所もあり、当時をご存知の方にとっては懐かしいと思われる方も多いのではないでしょうか。 この「KITTE大阪」は、「UNKNOWN」を施設のコンセプトにしています。まだ知らない日本の魅力を再発見・再認識できる場所という意味が込められており、大阪だけでなく日本全国の文化や伝統を体感できるショップやレストランをラインナップしているのが特徴です。40~60代のお客様に多くご来場いただいていますが、若いお客様にも楽しんでいただけるよう、いわゆる「横丁」のようなエリアを設け、訪れた方にワクワクしていただけるような工夫を凝らしています。

- オープンから1年半ほどの期間ですが、「tance promo」の導入前にはどのような販促施策を行い、またどのような課題があったのでしょうか?
- 長瀬様:オープンから現在までに、ショップをご利用されたお客様に抽選券を配布して抽選会を開催したり、ハウスアプリとして「KITTE大阪公式アプリ」を展開していますので、そのアプリを使ったクーポンの配布やスクラッチくじキャンペーンなどを展開してきました。お正月には「おみくじ」の企画も展開して、当たりが出た方にオリジナルのお買い物券やお食事券をプレゼントするような企画も行いました。 多田様:「○○円以上の購入レシート提示で施設商品券を配布する」といった紙のクーポンを配布するためには配布するスタッフを立てなければならないため、スマートフォンで完結するアプリクーポンの施策を積極的に展開したいところだったのですが、より効率的かつ効果的に販促施策を展開できるソリューションを模索する必要も感じていました。アプリクーポンの発行・管理に必要なシステムには、オペレーションの観点から改善すべき点が多かったのです。 このアプリクーポンは、特定の店舗のクーポンではなく「KITTE大阪」全館で使用できるクーポンという形で配布されたのですが、アプリの運用に慣れていないショップ側でクーポンの処理漏れや売上報告時の入力ミスが生じたり、私たち管理側でも館内にある119店舗のどこで使われたのかを集計する機能がシステム上、十分でなく、その確認が複雑なものになってしまっていました。ショップ側で集計しているクーポン使用枚数と、私たち管理側で把握しているショップごとのクーポン使用枚数に誤差が生じてしまう結果となり、良いかたちで運用できているとは言えない状況でした。 長瀬様:「アプリクーポンが使いにくい」という声は、店長が集まって行われる会議でも数多く上がっていて、もはや全ショップの総意として改善する必要があったと感じています。
要望を取り入れた機能のアップデートを経て、全館を対象にしたトライアルを実施

- このような難しい課題があったなかで、「KITTE大阪」ではまず3か月のトライアル導入というところから「tance promo」をご導入いただきましたが、 「tance promo」のどのような点にソリューションとしての魅力を感じたのでしょうか?
- 多田様:開業当時から「tance promo」のご提案をいただいていたのですが、当初から魅力に感じていたのが、レシート広告機能でした。アプリクーポンや商品券配布施策の代替として、「tance promo」のレシート広告をクーポンとして導入することで、ショップ側も私たち管理側も双方でオペレーションの負担を軽減できるのではないかと考えたのです。また、各ショップに設置した端末ごとにクーポンの内容を変更できる点も興味深く、店舗ジャンル毎に異なるクーポンを発行することで相互送客につなげられるのではないかとも感じました。
ただ、「tance promo」をそのまま導入するのでは、私たちのオペレーションと噛み合わない部分があったのも事実で、tanceに相談したところ、私たちの細かい要望にも真摯に向き合ってくださり、機能拡充に対応してくれた点が、導入の決め手となりました。「これならば、トライアル導入しても問題ない」というレベルまで機能をアップデートしていただき、実際に「KITTE大阪」の施策に組み込んだ形です。tanceの担当者さんには東京から何度も足を運んでいただきました。様々なご提案をしてくださったり、相談に乗っていただいたり、本当に助かりましたね。
- 「tance promo」のトライアル導入では、具体的にどのような施策を展開したのでしょうか?また、効果はいかがだったのでしょうか?
- 多田様:トライアル期間中は、館内で決済端末「JT-VT10」を利用しているほぼ全ての店舗を対象にして、「次回会計 2,500円以上で使える500円クーポン」を発行する施策を展開しました。具体的には、飲食店舗から物販店舗でのみ使用可能なクーポンを発行、一方で物販店舗からは飲食店舗でのみ使用可能なクーポンを発行することで、飲食店舗と物販店舗の相互送客を図る施策として実施しました。 施策の結果として、クーポンの利用枚数は全館で約1万2,000枚に達し、想定していた以上の送客効果・売上効果を確認することができました。クーポンの利用条件として「2,500円分のお買い物を対象にする」という形をとったので、単価の低かった食品物販などでは、クーポン利用による単価アップにもつながりました。 売上効果という点では、「KITTE大阪」がオープンから間もないため前年との比較がしづらいですが、年間を通じて売上の高い8月と比較して、トライアル施策を実施した9月以降は前月比で大きな売上の下落が見られなかったので、一定の効果はあったと評価しています。
- トライアル導入の段階で全館に施策を展開するというのはかなり大掛かりな取り組みですが、準備段階でご苦労などはなかったのでしょうか?
- 多田様:「tance promo」のシステム導入については主に私が担当して実施しましたが、具体的にどのような施策を展開するかという部分からは販促担当の長瀬と藤野を中心に考えてもらいました。全館での実施となると相当な販促予算を念頭に置く必要がありましたが、元々アプリクーポンの施策で用意していた販促予算もありましたので、ここで一気に「tance promo」の施策に舵を切って、どれくらいのボリュームで効果が生まれるのかを試してみようと、覚悟を決めて臨みました。
- 藤野様:各店舗のオペレーションについては、毎月行っている店長会議で説明やマニュアルの配布などを行って、具体的な説明やお客様への告知のサポートなどは多田が中心となっているアカウントチーム(店舗担当チーム)で行いました。テナントの負荷をなるべく減らそうと色々動いてくれたので、大きな混乱なく導入できたと感じています。

多田様:当初は一部のショップから「紙クーポンの発行はアナログで手間がかかる」という否定的な意見もありましたが、結果的にはクーポンをお渡しする際にお客様とコミュニケーションを取る機会が生まれ、再来店や客単価アップにつながったと評価されました。クーポン発行条件の金額に少しだけ足りないお客様に、アップセルをお勧めできるんですよね。加えて、お客様の年齢層が高い傾向もあり、アプリクーポンより紙のレシートクーポンの方がご案内のハードルが低いと感じたという意見も聞かれています。 また、私たち管理側は使用されたクーポンの計数作業こそ発生するものの、利用実績がシステム上で正確に管理できるようになり、アプリクーポンのオペレーションで抱えていた課題が解消された点は大きかったですね。ショップ側もこの点は評価していて、以前から使用していたアプリクーポンと比べて売上報告が格段に楽になったという声も寄せられています。
- 準備期間としては、どれくらい掛かったのでしょうか?
- 長瀬様:1か月くらいで一気に準備しました。元々展開していたアプリクーポンに対する使いづらさは各ショップも持っていたところなので、その代替施策ということで協力的に準備に取り組んでいただけたと思います。そういう意味では、クーポン施策などを全く行っていないゼロの状態から準備するよりも、スムーズに進めることができたのではないかと感じています。
大きな効果を生み出したトライアル施策を経て、本格展開へ
- 現在、「KITTE大阪」では「tance promo」を本格展開していただいていますが、トライアル導入のなかで最も評価した部分というのは、どこだったのでしょうか?
- 多田様:ひとつは、各ショップが問題なく運用できるかという点。そしてもうひとつは、販売促進の効果が生まれるかという点を評価しました。 当初懸念していたショップ側のオペレーションについては、トライアル導入のなかで大きな混乱はなく、従来通りの運用ができていた点は評価すべきポイントでした。そして、クーポン発行による販促効果という点では、先ほどもご説明した通り、想定以上の利用金額が確認できました。実は、クーポンの利用枚数や利用金額という点では、大々的なプロモーションを展開したオープン時のアプリクーポンの施策とほぼ同等の効果だったのです。 今回の「tance promo」の施策では、決済端末のディスプレイ広告以外での告知を一切行っていません。それにも関わらず、クーポンを受け取ったお客様がそのまま対象店舗に足を運んでくださったり、別の日に対象店舗を利用してくださったりしていたわけです。コストをかけて特別な告知を行わなくても効果を生み出せる仕組みである点、お客様にとっても使いやすい仕組みである点を確認できる結果となり、本格的に展開して問題ないと感じました。

- 現在(2025年12月の取材当時)は、どのような施策を展開されているのでしょうか?
- 長瀬様:11月に始まった本格導入では、主に3階にあるアパレルを中心とした物販店舗を対象に、レジでのキャッシュレス決済金額に応じて次回の決済で使えるクーポンを配布するキャンペーンを期間限定で展開しています。決済金額に応じてクーポンの内容を変えていて、最大で決済金額3万円のご利用に対して、次回の会計1万円以上で使える5,000円のクーポンを配布しています。 クーポンは私たちでデザインしていて、本来「tance promo」のレシート広告は縦型のフォーマットなのですが、より金券らしさを出すために横レイアウトのデザインを考えて、印刷するようにしています。
- トライアル導入では全館対象でしたが、今回のキャンペーンでは一部の物販店舗に対象を絞ったのには、理由があるのでしょうか?
- 長瀬様:元々3階の店舗に対する集客に課題があったという点が大きな理由ですね。11月から12月はクリスマスシーズンにも入りますし、ボーナスシーズンでもあります。プレゼント需要や自分へのご褒美需要なども高まる時期ですので、ここでお客様にメリットの大きなクーポンを発行することで、こうした需要を取り込めればと期待しています。
- 今まさにキャンペーン開催中の施策ですが、ショップやお客様からの反響はいかがでしょうか?
- 長瀬様:対象店舗のなかには客単価が3万円を軽々超えるようなショップも多いので、次回のお買い物で実質5,000円分のキャッシュバックが受けられるというのは、お客様からかなり喜ばれているようです。高額のお買い物をしていただいた方ほど高いキャッシュバックが受けられる仕組みにしていますので、クーポン利用可能期間中に必ず再来店してくれるだろうという期待もショップでは高まっています。 今回のキャンペーンでは、2025年12月25日までクーポンを配布して、2026年1月末までをクーポン利用可能期間にしていますが、複数のキャンペーン施策が混在しないように一定のインターバルを挟みながら断続的にこのような販売促進施策を展開していきたいですね。

ショップ独自のレシート広告なども検討し、ショップのさらなる活性化へ
- 最後に、今後「tance promo」を活用して「KITTE大阪」をどのように盛り上げていきたいかという抱負や、「tance promo」へのご要望をお聞かせください。
- 多田様:「tance promo」への期待としては、クーポンの発行枚数に上限を設定できる機能や、抽選でクーポンが発行できる機能などの実装を検討いただけると嬉しいですね。施設側で販促予算をコントロールできたり、抽選会施策などを店頭のレシートで実現できたりすると、さらに効果的に「tance promo」を活用できるのではないかと思います。 今後も引き続き「tance promo」のレシート広告を活用した施策を続けていきながら、一部のショップからも要望が寄せられているショップ独自のレシート広告やディスプレイ広告の配信も実現に向けて検討を続けて、ロイヤリティの高いお客様の囲い込みや新規顧客の誘導など、ショップの活性化につなげていきたいと考えています。

